猿・用語解説(草稿)
これは現在作りかけです。
そのため解説文が不充分な箇所もあったり、重要な用語やキャラクターが抜けている場合があります。順序も不同です。これらは随時加筆、修正していく予定です。
追加して欲しい用語やキャラクター名があったら、掲示板かメールでお知らせ下さい。出来る限り反映していきたいと思います。
筆者敬白
新見忠
愛宕山モンキーセンター所長。動物行動学の権威。特に猿の飼育に関しては天才的な能力を発揮する。
髪は三十代にして白髪。顔はやや童顔。身体つきはがっしりしているがスポーツの経験はない。普段は色の濃いサングラスをかけている。
猿
(一)人間を除く霊長類の総称。
(二)愛宕山モンキーセンター所長新見忠によって発見された全く新種の猿。外見は人間に酷似しており、専門家といえども一見して識別するのは困難。性格は温厚で、よく人に懷く。多くは女児の姿をしている。言葉を理解し、自らも話せるようになるには特に訓練する必要もない。当初は人間の三歳児程度の知能があると思われていたが、実際は人間と同等かそれ以上と考えられる。
猿と人間を見分けるための相違点は以下の通り。
1.生殖器の相違
猿の外性器は女性器としても男性器としても機能するように両方の特徴を備えている。
2.拇趾対立運動
拇趾、つまり足の親指の対立運動が人間のように失われてはいない。そのため足でも物が掴めるように拇趾を他の四趾に対立する方向に曲げられる。ただ外見上では見分けることは出来ない。
3.歯列の相違
犬歯がない。猿の場合人間の犬歯に相当する歯が切歯になっている。一方第一小臼歯が発達していて、犬歯に相当する役目を持っていると思われる。
4.耳
猿はほぼ例外なく耳を動かすことが出来る。人間の中にも稀に動かせる者がいるが、そういう動かし方とは明らかに違ったアクティブな動きが可能。
(三)新見忠が最初に見付けた猿。情が移ることを恐れた新見が名前を付けなかったため、単に「猿」と呼ばれるようになった。のちに「るー」というあだ名が付けられる。
梅柴達彦
動物学者。専門は霊長類。新見とは同年代で、犬猿の仲。
面長で細身の顔に、落ち窪んだ眼は異様に大きい。普段から不機嫌そうな顔をしているが、これは地顔であるだけでなく本当に四六時中不機嫌なため。長身で痩せ型だが、腕力は強い。
久遠一等陸尉
陸軍生物学校対生物兵器部隊の隊長。医学博士。
小柄で色白、一見すると役者のような優男だが、気骨と度胸を備えた一流の軍人である。三女の父であり、愛妻家で子煩悩なことでも知られている。
安原一色
愛宕山モンキーセンター職員。元は工学部志望だっただけに機械や電気回路に詳しい。コンピュータの扱いにも習熟している。東京都出身。
川中島信一
愛宕山モンキーセンター職員。生理学と生化学の専門家。
心臓に持病があるがかなりの肥満体で、医者にダイエットするよう勧告されているがなかなか痩せない。
斎藤美穂
愛宕山モンキーセンター職員。野外調査での行動力と勘働きは野生動物並みで、「ましらの斎藤」の異名を持つ。群馬県出身。
髪は短髪。前歯が大きいため顔貌はリスを思わせる。小柄で筋肉質。胸は大きいが尻も大きい。太っているように見えるが体脂肪率は低い。
町田米子
愛宕山モンキーセンター職員。医師免許と獣医師免許を持つ。
中肉中背で整った顔立ちをしているが、本人の行動や言動によるものか不思議と女としての色気を感じさせない。
秋元旦
国立霊長類研究所職員。Fセクション所属。
事務的で機械的、仕事に自分の考えや意思を交えず、言われた職務を淡々とこなす。そのため一部管理職には受けがいい。
長身で筋肉質、高校ではラグビーの選手。囲碁はアマチュア六段。
桜井事務長
愛宕山モンキーセンター事務長。ヒューゴ財団事務局からの派遣職員。愛宕山モンキーセンターの雑多な事務仕事の殆ど全てを一人でこなす。
髪が薄いので新見より年上に見られるが、実際は新見より若い。離婚歴有り。
畑山香津美
ヒューゴ財団事務局の職員。のちに愛宕山モンキーセンター担当になる。愛称はカッちゃん。丸顔にメガネをかけた様子がマンガのモグラに似ていることから「モグラのカッちゃん」とも呼ばれる。
純朴だが鈍い部分もあり、説明を受けたにも関わらず愛宕山モンキーセンターにいる猿たちをずっと人間だと思っていた。
世田医師
警察病院の内科医。
実直で生真面目。患者を救うためなら意地やプライドは捨てる。
如月警部補
犬蓼署の刑事。
しょぼくれた外見とは裏腹に明晰な頭脳を持ち数々の難事件を解決しているが、表立った手柄はない。
とかげ男
犬蓼署の刑事。執念深いが思い込みが強く、誤認逮捕も多い。
ちなみに本名は薮塚という。
愛宕山
標高九百メートルほどの、霧端連山国立公園の南西に位置する原生林に囲まれた山。
古くからの言い伝えと近代の迷信がこちゃまぜになり、地元では不吉な山だとされている。そのため開発が遅れ、手つかずの自然が残っている。整備された登山道もなく、麓に建つ愛宕山モンキーセンターを除けば人工物は殆どない。
愛宕山モンキーセンター
愛宕山の麓に建つ、ヒューゴ財団出資の霊長類研究所。旧錬兵場跡地に建設された。
広大な飼育棟、設備の整った医療室を持ち、職員の宿舎も備えている。中庭は庭というより原っぱに近い状態に保たれており、建設当時に移植されたイタヤカエデが植えてある。
建物の隣りは巨大な温室の建設予定地だったが、遂に建てられることはなかった。そこは現在も空き地となっていて、猿の格好の遊び場になっている。
当初は県が錬兵場跡地の有効活用として遊園地か動物園を建設する予定だった。その際スーパーバイザーとして新見が迎えられる。やがて計画は資金繰りが難航。加えて膨大な予算を当てることに市民団体が反対し、一旦は白紙に戻る。
その後ヒューゴ財団が新見を所長に迎えることを条件に全面出資、霊長類の飼育研究施設として愛宕山モンキーセンターが誕生した。
国立霊長類研究所
国が出資する霊長類専門の研究機関。倫理に反した秘密研究を行なう独立部署が存在することは内部の殆どの人間は知らない。
本間主任
国立霊長類研究所Fセクション主任。
研究者としては凡庸だが、組織の中でうまく立ち回るコツを知っている。上に対しては従順だが、下の人間には評判が悪い。自分自身の才覚を心得ているのか、劣等感が強い。
マリコ
ヒューゴ財団最高顧問。
ヒューゴ・マクファーソン
ヒューゴ財団創設者。
マクファーソン製薬の後継者だったが、相続権を叔父に譲りヒューゴ財団を設立する。没年は不明。
碁盤
愛宕山モンキーセンターの休憩室に置かれている碁盤。本榧柾目の最高級品。元職員の祖父の遺品であったものを寄贈された。贈った方も贈られた方もこの品の値打ちを知らなかったものと思われる。
ボール遊び
猿たちが好んで行なう遊びの一つ。その時の気分に合わせてバレーボールのようであったりキャッチボールのようであったりするが、明確なルールはない。使用する球もさまざま。
「うぃ」
るーの口癖。同意の意味であったり疑問の意味であったりする。
シヴォレー・コルベット
川中島の愛車。色は赤。よく故障する。
三菱ジープ「J3」
安原の元愛車。休職中に金に困って売却した。
バール
釘抜きのこと。
ただし梅柴が持つと本来の用途以外に使われることが多い。
シャンパン
発泡性のワインの中でも、フランスのシャンパーニュ地方で生産されるものを特にこう呼ぶ。ドン・ペリニョンなどが有名。
ただし新見にとっては「泡が出るワインは全部シャンパン」である。
根本信久
浪人生。山中にある亡き祖父母の家に両親と離れて暮らす。
人格に二面性があり、大人しい優等生を演じる反面独善的で残忍な性格を持つ。次々と快楽殺人を行なう連続殺人犯。女子供ばかり六名の人間が彼の犠牲になった。
亀谷代議士
与党衆議院議員。党内では実力者で、地元でも強い権力を持つ。ヒヒオヤジとしても有名。
蕎麦処「出日庵」
新見の行きつけの蕎麦屋。ここのカレーうどんは猿の好物。のちに猫舌の猿のために「冷しカレーうどん」を独自に考案、店の人気メニューになる。
本当は「日出庵」という名前だったが、先代の店主が看板を書く時に書き間違え、「これでいいんだ」と頑固に意地を張り通したので以来この名前になった。
この名前のせいかある種のコンピュータユーザーが溜り場にしている、という噂もある。
ショッピングセンター「ダースモール」
日用雑貨や衣料品を扱う店。猿の最初の衣類はここで購入した。
小人堂靴店
直しやオーダーメイドも行なう小さな靴屋。人間とは微妙に異なる働きをする猿の足の形に合わせた靴を考案する。その後殆どの猿たちの靴を制作した。
名前の由来は「小人の靴屋」の童話。
岡重教授
新見の恩師。定年を迎えた後は名誉教授として大学に在籍している。
破天荒でエネルギッシュな研究者で、研究のため密林に入ったまま一ヶ月も音信不通だったこともある。論文もかなり個性的なことで知られる。
野生動物の行動学が専門なので、実験や解剖は不得手。独身。
サルスベリ・ヒル(サルスベリの丘)
ピーター・ガブリエルの名曲「ソールズベリー・ヒル」を猿が勘違いして憶えた曲名。ちなみにソールズベリー・ヒルはギリシャに実在する地名。
なお、現在のところ愛宕山にサルスベリがあることは確認されていない。
榊陽一郎
隻眼の外科医。天才的解剖学者。臓器フェチ。
チェスマン
新見と愛宕山モンキーセンタースタッフを影ながら助ける謎の人物。変装の達人。本名、実年齢とも不詳。性別は男性らしいがそれさえ確かではない。
装備や情報収拾能力から見て、大きな情報機関の関係者と思われる。
シコルスキーUH-60JAファイヤホーク
ターボシャフト双発の消防ヘリコプター。
シコルスキーUH-60JAはUH-60Lをベースにした多用途型の機体。三菱重工によりライセンス生産されている。ファイアホークはこのUH-60JAに消防用の装備を加えて改装したもの。
機首には気象レーダーとFLIR(前方監視用赤外線装置)、胴体背部にGPSアンテナを装備し、夜間捜索能力を備えている。胴体下面には約4,000リッターの水タンクを装備。給水ポンプと格納式シュノーケルを備えていて、近くに湖や河川があれば水を吸い上げて消火に使うことが出来る。さらに夜間の消火、救助作業のために3,000万ルクスのナイトサンを装備。最高速度300km/h、飛行航続距離1,295km。
ちなみに国内ではファイアホークは採用されていない(はずなのだが……)。
あの有名なマーチ
一般には「サンダーバード・マーチ」として知られる、バリー・グレイの名曲。ちなみに原曲タイトルは「Thunderbirds Are Go!」。
インパルス放水銃
インパルス消火システムを用いたポータブル式の消火装置。炎に対し水を微細な粒子にして高速度で撃ち込むことで急激に冷却、消火する。少ない水で大きな火を消し止められるが、反動が強いため使用には熟練が必要。
山芋
長芋、自然薯、大和芋などの、粘り気のある生食用の芋の総称。
皮つきのものをそのままかじるのが猿のトレンド。
ピンポン
呼び鈴のこと。
斎藤のアパートにはついていない。岡重教授宅にはついているが、新見が学生だった頃からずっと壊れているらしく、誰もその音を聞いた者はいない。
ウサギさん
猿のお気に入りのおもちゃ。
電気仕掛で、スイッチを挿れるとお尻を振りながらお腹の前に抱えた太鼓をトコトントコトンと叩く。
ミカン
愛宕山モンキーセンターの休憩室のこたつに標準で装備されている。皮をむいて食べるというルールがある。
ロメロスペシャル
プロレスの関節技。別名「吊り天井」。
フランケン・シュタイナー
学生時代にアマチュアレスリングをやっていた町田の得意技。大の男をいろんな意味でノックアウトする。
ちなみにアマチュアレスリングの技ではない。
アスティ・スプマンテ
イタリア産のスパークリングワイン。
シーフードピラフ
新見の間に合わせ料理。広い意味での「海産物」を使った炊き込み御飯。食べて食べられないことはないが、味は今ひとつ。
バリウム
猿が唯一嫌いな食品(?)。
土肥二等陸佐
特別編成された陸軍混成部隊の司令官。
花咲一等陸尉
陸軍生物学校の対危険大型生物部隊の部隊長。
閑職なので、普段はいもしない怪獣を空想したりその対抗策を考えたりしながらボンヤリしていることが多い。怪獣映画の観賞やSFを読んでいることもあるが、これは「あらゆる危機を検証するため」と本人は言いはる。
ぼんくらに見えるが実はかなりの切れ者。
陸軍生物学校対危険大型生物部隊
人間と同じかそれ以上の大きさの生物兵器に対抗するための部署。しかし普通生物兵器といえば細菌兵器が主体なので、実際にそんな大きな生物兵器が現れる可能性はないに等しい。そのため予算も僅かで、構成員も隊長を入れてたった三名。
彼等に出番があるとすれば、特撮映画に出てくるような怪獣が出現した時くらいだろう。そのことで他の部隊からは「怪獣部隊」とか「Gフォース」とか陰口を叩かれている。
加賀美
自称「プロジェクトコーディネイター」。一応は生理学者だが、研究者としては三流。しかし世渡りが巧みで組織作りにも才能を発揮する。
目的のためには手段を選ばない。冷酷だが、自分の手は決して汚さない狡猾さを持つ。
いつも古臭いlデザインのソフト帽をかぶっている。
サングラス
新見のトレードマーク。外出時はもちろん室内でも大抵かけている。夜間の運転ではさすがに外すらしい。
軍
十数年前の憲法改正とともに自衛隊から格上げされた。
自衛隊時代の伝統が残っており、階級の呼称もそのひとつ。
Fセクション
国が運営する機関の中にある、公には存在しないことになっている秘密部署。
Fが何を現しているのかは不明。「Force(軍)」つまり「軍用」というところから来ているという説もあるが、軍内部にも存在することからそうとも言い切れない。敢て意味のないランダムなアルファベットを使ったという可能性もある。
東日本チェスクラブ
チェスマンが隠れ蓑に使った架空の団体。
ちなみに改めて検索をかけてみたら同名の団体が実在したが、執筆当時には確認出来なかった。
バカ女
町田が勤務する動物病院に特別天然記念物のナキウサギを持ち込んだ。
質の悪い動物好きで、珍しい貴重な動物を興味本位で手に入れては飼い殺しにしている。亀谷代議士の縁者ということで野放し状態。
町田は亀谷の愛人だと思っていたが、実は血の繋った実の娘である。
命惜しむな名をこそ惜しめ
国民的歌手、三波春夫先生の名曲「俵星玄蕃」の一節。玄蕃が赤穂浪士、杉野十平次に対して言った台詞。杉野十平次は蕎麦屋に身をやつして玄蕃に槍を習い、奥義「畳返し」を会得する。
八木アンテナ
八木秀次東北大学教授により原理が発見され、八木研究室の宇田新太郎氏によって開発された指向性アンテナ。「八木・宇田アンテナ」とも呼ばれる。戦前に開発されたものだが、現在でも広く使われている。
デジタル変調
電波を傍受されないようにデジタルで暗号化すること。警察無線などにこの方法が使われているが、無線マニアによって復調(暗号解読して元の音声を復元すること)に成功したという報告も幾つかされている。
ビブラム(VIBRAM)
世界で最も有名なソール(靴底)メーカー。主に登山靴のソールで有名で、一流の登山靴の殆どはビブラムのソールを使用している。創業1935年、本社イタリア。
http://www.vibram.com/